一月が飛ぶように去ってしまった。
毎年よりかなーり濃い年末&お正月だったのはきっと同居人?居候?のお蔭だろう。
実家から帰って来いコールに無理と断りを入れれば『お、やっと彼氏できた?』の返事と『失敗するなYO!』というなんとも笑えないジョーク。
それ、セクハラで訴えるぞ。
その一言を最後に実家に連絡は入れてない。
大体アレは恋人ではないのだ。
彼氏なんて可愛らしい呼称が似合うような男でもない。
いや、可愛いところはあるのだけど。
しかし転送された時期はずれの年賀状を選り分け友人に返事を書いていたらもう二月である。
年賀状が届いたという友人から遅いよと(笑)付でメールが来たがその顔は絶対笑ってなんかなくて、怒ってる表情だと思う。
とりあえず誠心誠意を込めた謝罪文が用意してある・・・下書きフォルダに。
送るのは藪蛇になりそうで躊躇しているのだ。
年賀状で祝、彼氏はないだろう。
男できたんだって?なんて郵便局のバイト君に見られたと思うと恥ずかしくて死ねる。
なんだって実家にしか気付かれていなさそうな情報が地元から離れてる友人にまで行ってるのかわからない。
恐るべし情報速度、である。
ちなみに年末の大掃除は男手があったのですみずみがぴっかぴかになった。
磨く際にスネイプ教授カッコいいと本気で思ったものである。
ただ若干どこのお姑さんだというくらいに細かいのにはイラっとしたが。
綿埃を叩き出し、お風呂場のカビ菌撲滅活動の末にくたくたになったのだがご褒美にと用意していた仕出し屋さんのカップル向け
お節が届いたのでテンションが上がった。
紅白を見ながらあまり面白くないなと対戦ゲームに雪崩込み気付いたらカウントダウンが始まっていた。
年が跨ぐ瞬間にキスされたのだがあれは海外流の新年の挨拶だと今も信じている。
年が変わってそろそろ眠いなーと思っていたのだがマフラーとコートを出してきたスネイプ教授に連れ出され
ご近所の、けれどそこそこ有名な神社に参った。
人で賑わう境内を迷子対策で手を繋いで歩き参拝の後は日の出を見に海近くまで散歩をした。
振舞われていた甘酒が身体を温めてくれたがやはり寒い。
ぐるぐる巻いたマフラーに顔を埋めて隣を歩く人物を横目で見た。
新年だというのに真っ黒な男は何故だかキラキラとして見えてああ、眠気のせいか。なんて思ったりもしたのだ。
それから帰ってすぐに二人して布団に潜り込んで睡眠を貪ったのだが本当に時間が過ぎるのは早いものだ。
新しく貰ったカレンダーを剥がしながらは心底から実感したのである。