ねえ どうして―――
駄々をこねる私に貴方は何も返してくれない
別に良いものだけが欲しいわけじゃあないんだよ
頭に浮かぶ疑問口にした不満模範的な答え
ルーピン先生はとても良い先生だと思う。
一般的に先生は大嫌いで大人に大して不信感を持っていて学校もそれほど好きじゃない私が
好意を持つくらいだから。
・・・・・・でもそれだけなの。
私が好きとか嫌いとか言ったとしても
貴方はただ笑って『ありがとう 』とか『そうなんだ 残念だよ』なんて
百点満点な答えを返すのでしょう?
まるでマニュアルがあるみたいに。
私が欲しいのは
貴方の寂しさが拭い去られた笑顔であったり
貴方のとても怒った背中であったり
貴方の華奢でけれども大きく男の人特有の骨ばった手だったりするのだけれども
貴方は困った顔で笑うのでしょう。
ねえ どうして――――
私は貴方の唯一の人になれないのだろう