紡がれたイグサ
赤い林檎
残された硝子の靴
メリーゴーランドはくるくる廻る
某鼠園に来れたのも私の運と執念のお陰だ。
ずっとずっとずっと行きたいと駄々を捏ねていた私に商店街のくじ引きでペアチケットが当たった。
念だ!!!
と念の効果を実感して世の中にはアンビリーバボウなこともあるもんだと感心した。
まあ魔法があるのだから超能力や異星人が存在してもおかしくない。
・・・・・・・とにかく某鼠園に先生と二人入場した。
フロリダとかではなく東京舞浜は人が溢れていた。
ウンザリ顔の先生を引きずりまわしてシンデレラのっていうか王子の城?とかプーの家とか夢の世界を廻った。
「いやぁ。本当に夢みたいです」
「全部機械ではないか」
魔法世界のほうがよほど良いという先生の意見に
「ホーンテッドとかはそうですけどね〜。でも魔法は好きだけど地味で暗いです」
はっきりきっぱり言ってやった。
キラキラとライトで照らされた城はホグワーツよりよほど夢の世界に相応しい。
温度調節できるトコとか。
三回連続で3D見て
スモールワールドで歌うたって(大迷惑)
コーヒーカップ吐き気するくらいクルクル廻して。
二人でならんでパレードを見た。
立ち去りたくはないけれどもうそろそろ閉園時間。
「先生、最後にアレ乗って下さい」
私の指の先には過剰装飾気味な馬の群れ。
・・・・・・もといメリーゴーランド。
「断る」
早っ。
先生そんなに厭ですか(苦笑)
「お願いします」
先生は渋々乗ってくれたのだけど・・・・・。
なんだかその時だけ悪夢の世界。
白馬に乗った王子様より悪(く見られがち)の魔法使いの方が私と先生にはあっている。
魔法界のカメラで撮った写真の先生はどこかにずっと出て行ったまま帰ってこない。
仕方ないのでマグルの写真の先生を眺めては大笑いをする。
これが最近の楽しみである。