「ス・ネ・イ・プ先生ーvv」

ぐはっ

後ろから綺麗に決まったエビ反り。

ぐきっと嫌な音がした。

「くっ・・・・この馬鹿娘がっ」

うめき声が地獄からの呻き声に聞こえたと後にウィーズリー家の六男は語った。


















「失礼しまーす」

バタンっと開いた扉の向こうには地下室の主がベッドの上で本を読んでいた。

「お加減とご機嫌いかがですかー?」

「どちらも今悪くなった」

ノックもしないとは親の顔が見たいものだな。

スネイプの皮肉気な言葉にはええ!?と驚きの声を上げた。

「スネイプ先生、私の両親に会いたいってまさかお嬢さんを我輩にくださいってヤツですか!?大丈夫ですよ、うちの父親はきっと笑って大歓迎です!」

「誰がそんなことを言った!・・・つっ」

呻いてぽすっと横になるスネイプには笑った。

「恥ずかしがらなくていいんですよ?今日はいいものお持ちしました」

どさりと置かれたのは幾つかの本と飲み物の入っているカップ。

「これ腰痛に効くらしいですよ」

どうぞと差し出されたカップに恐る恐る口をつけて匂いをかいだスネイプは異臭がしないことを確認して嚥下した。

「味はどうですか?」

濡れタオルを用意しながらは聞いた。

「悪くはない」

幾つかの知っている味にどのような薬草を入れたのか考えているスネイプにとんでもない言葉が耳を打つ。

「そのお薬は腰痛のみならず頭痛・胃痛・関節痛・腹痛にあとは眼精疲労果ては精力増強剤として使われるらしいですよ?」

「・・・・・・何!?」

「だからー頭痛・・・」

「最後になんと言ったかね」

「えーっと精力増強剤?」

スネイプは指を喉に突っ込んで吐こうとしたがによって止められてしまった。

「今から身体拭くんですからじっとしててくださいね」

馬乗りになって身体を拭く必要が何処にある!?

と聞きたかったが腰が痛くて腕の力だけでは退かせそうもなく。

杖はいつの間にか取り上げられて床の上。

「じゃあ上着脱ぎましょうね?」

貞操の危機だと悟ったスネイプは止めろ!!と叫んだがそこは人気の少ない地下室で誰も嫌われ者の魔法薬学教授を助けてくれる者などなく。

「この際ですから既成事実も作っときます?」

にっこり笑った少女にスネイプは無駄な抵抗をしてますます腰を痛めたのだった。




























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あとがき      へたれ教授。でも嫌いなわけではないはず。ヒロインに喰われたかは皆さんの心の中で(笑) フリー夢。  05/08/16