ドリーム小説
貴方に会えたこと
私は誰に感謝すればいいんでしょう
感謝の行方
「礼二郎。貴方は・・・・・」
言いよどんだ私をいぶかしそうに見た貴方はこう言った。
「何をまた考えているんだ!ユウコ!!」
半眼にして彼は "見て" いる
「可愛いなあ!ユウコはいつも可愛い!!」
ちいさいころから変わってないぞ、と彼は言う。
見えただろう、私と彼の出会いの記憶。
「ユウコは何を考えてる」
真っ直ぐで出会ったころと変わらない無垢な瞳。
私はいつも彼の存在に救われる
「私と礼二郎が出会えたこと。誰に感謝すればいいんだろう」
私が言った言葉は彼に届いて消えた。
「僕に決まっているだろう」
「・・・・れ・礼二郎に!?」
「そうだッ!僕は神だからなッ!!」
そう彼、榎木津礼二郎は探偵であり、それは即ち神なのだそうだ。
「僕とユウコが会うことは決まっていたことだがそれでも感謝するなら神である僕にするべきだッ」
なるほどそうかもしれない。
納得しかけていた私に彼は呟いた。
「そして僕は神だがユウコが隣にいることをユウコに感謝するのだッ」
そのあと「榎木津さんでも感謝するんですね」と敦子さんに言われたのは内緒である。
あとがき
榎さんと幼馴染です。
彼が隣にいるなら感謝します。
木場刑事あたりなら文句いいそうですが。