夏の終わりに






先生と私はマグル界で落ち合うことになった。



友人の家に行くといって日本を出たのが約一日前。時差ぼけもないようだ。



私は愛しい先生を人ごみの中探していた。









!」









・・・・。そうここはホグワーツじゃない。




だからいつもはミス・と呼ぶ先生もって呼ぶ。




先生と生徒の関係も一時的に休業中。



グリフィンドールの生徒のスリザリンの寮監もないのだ。




ビバ夏休みvv




「セ・・・セブルス」




ああ 馴れてないのがバレバレ。



だってこの夏中先生に会えなかったのだから仕方ない。



本当は抱きついていかに会いたかったかを表したかったのだけれど



この大荷物が邪魔。




先生・・・・・じゃないセブルスが流石英国紳士で私の持っていた荷物を引き受けてくれた。




日本じゃこうはいかない。




日本のニュースとか私のだらけていた夏休みとかペラペラ調子に乗ってしゃべっていた。



とある店で(そこは魔法界だったのだろうけど)暖炉をかりてフルーパウダーを使った。









―ドシン―




あいたたた。腰を打って痛かった。かっこわる。



セブルスは灰をはたき落とすと




「そこにでも座っていろ」




とソファーを視線で指してどこかへ行ってしまった。




私の荷物。大半は後でふくろう便で届くけどふくろう大丈夫かなあ。




きょろきょろ見回して違和感を感じる。




「ああ、あのホルマリン浸けのびんがないんだわ」



あの悪趣味で瓶詰めの中のが睨んでいるとしか思えない陳列物。



日本で痴漢や変質者と一緒に取り締まってくれないかなぁ。猥褻物じゃないけど。




思考はずれにずれていた。










「そんなにホルマリンが好きかね」




「ギャアアアア」






いきなり声をかけられると驚きますって。まあセブルスもかなり驚いてたけど。




「びっくりした。ホルマリンに浸けられるかと思いました」




「・・・・・浸けてやってもいいが」




「ええっ!」



冗談に聞こえないです。




「それよりシャワーを浴びて来い。我輩は夕食の準備をしておく」




「え。私しますよ?」




そういうと




「これから我輩と結婚すればいくらでもできるだろう」




今は先にシャワーを浴びろ、そう笑うセブルスに




嬉しさと負けたような悔しさを味わった私だった。















あとがき

先生はさらりと恥ずかしい事を言ってくれそうです。
ヒロイン視点はきついです。