世界は小さな幸せの中

温かい愛につつまれて

今日もあのヒトと笑いあうのだ












今日はあのヒトが帰ってくる日。

ママはいそいそといつも異常に部屋をピカピカにしてご馳走をつくってる。

ママいわく

「だって向こうじゃ忙しいとか言って食べないと思うからこっちにいる間に食べさせとかないと

ますます顔色悪くなっちゃうじゃない?」

である。

カチャリと扉が開いた。

「帰った」

その一言にママとあたしは競争みたいに玄関へ飛び出した。

「パパぁvvおかえりなさいっ!」

「セブルス、おかえりっ」

あたしはパパの左腕。

ママはパパの右腕にダイブ。

しっかりと抱きしめてくれるパパにあたしもママも一週間のいっせいに話し出すのだ。

「全く。毎回の出迎えは嬉しいがそんなにしなくても我輩は逃げないぞ」

そういうパパの表情はなんだか嬉しそうで嫌がられてないのがわかるから。

それでいつもやめられない。

「パパ、おふろ入ろ?」

パパと入るために今日はアヒル君に我慢してもらうのだ。

「な!淑女がそういう事をいうものじゃないぞ!」

パパは慌てていった。

顔はでも嬉しそう?

「じゅくじょ?」

「熟女にはちょっと早いわね。セブルスったら嬉しいくせにそんな事いってるとから

『パパ嫌〜い』っていわれるわよ?」

ママがくすくす笑いながら言った。

パパのムッとした表情がニヤリと笑いに変わった。

こんなときのパパはちょっと怖くてカッコいい。

「ではと我輩だけではママが寂しいからママにも入ってもらおうか」

「うん!」

だってママはあたしとおんなじ位パパ好きだもんと返事した。

「え!」

ママが慌てているのをくっと笑ってあたしを抱え上げてくれたパパ。

「とにかく中に入ってからだ」

風呂の準備もあるしな。

そういったパパはママに内緒話してた。

「・・・・っ」

ママの顔がすっごく赤くなってたのはなんでだろう?

「パパ?ないしょ話する人ってえっちなんだってー」

パパってえっち?

そう聞いたらパパの眉間の皺が一本増えた。

「・・・、そんな事は誰に聞くのかね」

「ないしょ」

娘に振り回される夫をミセス・スネイプは笑いながら見ていたのだった。

お風呂を三人で入ったかは三人だけが知ってる事。















「パパ今夜は返したくない」

そう言ったにセブルスが驚き、ミセス・スネイプがGood jobと親指を立てたのは翌日の些細な出来事。