スネイプ先生はエロい。
先生が・・・じゃない。
彼自身はストイックに黒い服に身を包んでグリフィンドールを減点する事に喜びを見出してる。
私は何故だか知らないけれど彼に欲情してる。
恥ずかしいけれどそれは事実。
あの髪が指が唇が。
全て欲しいと。
きっと存在自体がエロいのだとここ最近に思い至った。
「・・・失礼します」
返事がなかったので扉を開けた。
腕の中にあるレポートを提出できなければ全員の恨みを買ってしまう。
そう思ったのが半分興味半分。
中に入ると誰もいない。
思い切って足を踏み入れ仕事に使っているのだろう机の上にレポートを置く。
レポートの枚数は一人二巻きだったせいでとんでもない山ができた。
「任務終了!」
くるりと振り向いて絶句する。
そこには机をはさんでソファーが置かれていたのだが。
ソファーの上に黒い物体・・・・もといこの部屋の主が横たわっていた。
好奇心から近づいて覗き込む。
「綺麗な肌・・・」
長い睫毛が影を落とす様は絵にして残したいと思うほど。
眉間に皺があるのはもう取れないという証であるのか。
「・・・・・・・・ッ」
押さえきれない衝動に流された。
微かに温かいモノが掠めた気がした。
眇めた視界に入るのは受け持っている生徒で密かに惹かれてる少女。
顔の近さに目を瞑る。
目が覚めた事を気付かせないよう。
「・・・・・・・・・・だよっ」
小さく呟いて部屋を飛び出した少女の足音が消えた後。
目覚めた教授の顔がいつもより血色が良かったのは誰も知らない。