私と先生の日曜日
「おい。どこに行くつもりだ」
掴まれてしまった腕から彼の必死さが伝わってきた。
いつも以上の眉間のシワが彼の機嫌がよろしくない事を示している。
「いや、買い物でもしようかと」
目線をそらし答えたら
「こいつも連れて行け」
・・・・難題を押し付けられた。
「無理です」
はっきり即答する。私には無理過ぎる。
「親友ではなかったのか!」
「いつ私と先生が親友になったんですか!」
驚愕と歓迎できない発言に返事する。
「ミス・カヅキ、君とコイツとだ!」
指された指先にはにこにこと上機嫌に笑っている少女・がいた。
スネイプにしっかりぴったりくっついて。
「まあ友人であることに否定はできませんけど」
したくてもできないのだからしょうがない。
このスネイプ大好き人間を親友に持ってしまった運命を恨む。
他は結構まともなのだが。
三本の箒へ後ろを極力向かずに入る。
「お客様、何名様ですか」
店員に
「一名」
と答えたが後ろにいたはにっこり笑いながら
「三名です」
ときっぱりはっきり答えていた。
案内されたのは奥の四人用テーブル。
一番奥に座ったのはいいが隣に座ったのはスネイプだった。
『ギャー!隣座らないでよ。あとでに絞められるのは私なんだから!』
なんて思っていたら私の親友はもっと最凶な女だった。
「どどどどこに座ってるのよっ」
「先生の膝の上だけど?」
「・・・・・・降りろ」
私はバタービールの味さえ感じられなかった。恐ろしさで。
しかし慣れてみるとまあ大丈夫だったので(なんて丈夫な私の心臓)いつも通り結構な食べっぷりを示したのだった。
も幸せそうに
『先生、アーン』
なんて無謀な事して断られているし。
たまに
「食え」
って脅していたけど。
お腹もいっぱいになったし帰るか、と席を立つとあとの二人も立ち上がった。
会計を頼んで財布を探す。
「全部で三ガリオン五シックルになります」
その言葉が終わらないうちに財布を前の店に忘れてしまったことに気づく。
「あ、あの財布を忘れて・・・」
「我輩が今日は支払っておく」
スネイプはさっさと払うと出ようとしていた。
「先生、あとで払いますねvv」
というの声に
「当たり前だ」
と返ってきたのが聞こえた。
「来週も来ましょうね」
そういった親友の言葉が聞こえた。
さようなら 私の静かな日曜日。
あとがき
これは管理人の親友がみた夢です(本気で)