罠   リーマスの場合









 用意は万端で計画通りには実行した。




 「フィーッシュッ」




 掛け声と共に釣り糸に(無理矢理)垂らされたチョコレイトで釣れたのは




 ―――――闇の防衛術教師 リーマス・j・ルーピンだった。




 「やあ、




 チョコレイトをしっかりと握り締め笑顔で彼は言った。




 いつも以上の輝きに(それは多分チョコのせいなのだが)くらりとしながらも




 も笑顔で挨拶する。




 「先生、偶然ですね」




 偶然も何もないのだが白々しくもそう言ってのけた




 リーマスが握り締めているチョコレイトをさして言った。




 「それうちの会社で作っているんです」




 その言葉にリーマスは反応した。




 「本当かい!?私はこのチョコレイトの大ファンなんだよ」



 
 一番美味しいからねと言う彼に




 「先生?このチョコレイトお腹いっぱい毎日たべたくありません?」




 その言葉に瞳を輝かせたリーマスはホグワーツを去った後




 専属の家庭教師を引き受けたのだ。









 彼と彼女が恋人同士になるのはもう少し後。











あとがき
罠シリーズ第一弾。