罠    シリウスの場合








いい匂いにつられフラフラと近づいた。




ハリーの傍にいるために数日まともに食事をしていないので仕方ない事ではあるだろう。



目に入ったのは。



「チキン!」



何故こんな所にとか考えるまでもなく飛び付いた。



-ガシャン-



シリウスが檻に閉じ込められたと気がついたのはチキンを食べ終わった頃である。




「やっと見つけたわよ。シリウス」




聞きなれた声におそるおそる声のした方を向くとがいた。



「ハリーはまだ大丈夫よ。さあお家に帰りましょうか」



この馬鹿犬といいたげな視線を受けてクゥーンと甘えた振りをしてみたが効くはずもなく



「帰ったら一から躾直してあげるわね」という台詞にだらだらと汗を流したシリウスだった。



その後忠犬とリーマスにからかわれた犬の姿があったのだった。








あとがき
第二段。
やはりシリウスはへたれで。